サウサンプトンで2ヶ月ぶりの再会

いよいよ世界一周クルーズの最終寄港地の英国サザンプトン(サウサンプトン)にやってきました。

ここでいよいよ旅の終わりになると思うと感慨深いものがありました。
特に私には、思い入れがある地でもあります。

2ヶ月前の2月10日、ロスアンジェルス寄港の朝、隣のテーブルに座っていた英国人ご夫婦と話が弾みました。
日本通のお2人は、次々と日本についての質問を投げかけてきます。
ちょうどその頃は乗船して1ヶ月たっていて、船内における欧米人から
有色人種への蔑視の雰囲気に意気消沈していた私には、
それはとても嬉しいことでした。
思わず、食器を持って隣席に移ったほどでした。(マナー違反!)

イギリス人にも、こんなにも日本贔屓な人がいるのだと思うと、そんな人に出会えただけで
ほのぼのとした気持ちに包まれました。
ところが、ご夫妻はその日が下船日でした。
1か月の乗船中いつもご夫婦だけで行動していたので、他の人と接する機会がなかったので
「あなたと出会えて良かった!」と喜んでくれました。

でも、午前中に下船なので「知り合うのが遅すぎた」と落胆
それで、この船が4月8日にサウザンプトンに寄る際に「ぜひ会いたい」との申し出がありました。
そして案内して頂きランチをご一緒する約束をしたのです。

しかし、それから2ヶ月が経ち、記憶も感激も薄れかけつつあるので
彼らが、本当に覚えているか、本当に港に迎えに来ているか心配でした。

この間数回メールのやり取りをし、確認してサウザンプトンに臨みました。
お互い顔も忘れかけているので、大きな紙にお互いの名前を書いて
それを掲げてキョロキョロしながら港を出ると、そこにはかすかに見覚えがあった
デイビットとマーガレットご夫妻の笑顔があったので安堵。感激のハグでした。

上の写真は、サウザンプトン港です。ここはハンプシャー州で、イギリス南部に位置しています。
イギリス有数のコンテナターミナルで、
世界各国から多くのクルーズや貨物船の拠点となっています。
港は最深に作られているため世界最大のQM2でも停泊できました。
遭難したタイタニック号もここからNYに向けて出航した際の港で
いまでもNYには定期航路が出ています。
サウザンプトンの町は、城壁が張り巡らせてありました。
一方家具のIKEA(イケア)やアメリカスタイルの大型ショッピングセンターなども出来て活気がある街でした。

始めにデイビッドの車で、市郊外の教会に行きました。
英王室のロイヤルファミリーも度々訪れているという由緒ある教会は
静かな住宅地にありました。
町はきちんと整備され小奇麗な家並みがあり、いかにも英国のカントリーという雰囲気のところでした。
教会では、司教さんが案内をしてくれました。
この牧師さんは第二次大戦直後日本に布教に来て数年住んでいたことがあったので、
日本から来たという私に特別の配慮でした。
クリスチャンではない私ですが、教会の厳かな佇まいには、清らかな気持ちになります。
ステンドグラスが陽を浴びて輝いていました。




ティーハウスで英国式ティー

教会の隣には信者のための、伝統を感じさせる石作りのティー・ハウスがありました。
そこで一服。イングリッシュ・ティーを頂きました。
ティーカップは、一客ずつデザインが違っていましたが、どれも草花をアレンジした可愛いものでした。

イングリッシュ・ガーデン

次に英国庭園「Mottisfont」に行きました。
春まだ浅いイギリスでは、ちょうど花々が開き始めた季節です。
広大な敷地の静かな庭園には、人影もまばらで
小さな子供連れの姿が見えるぐらいでひっそりとしていました。
日本では考えられないぐらいに静かでした。
その庭園の植物も、新種や奇をてらったものを揃えているのではなく
ごく自然に咲いているものを愛でるという姿勢が感じられました。
こんなところも日本とは違うイギリス・スタイルなのでしょう。







英国人に触れて

庭園を出てから、サウザンプトンに戻り「今度は新しいイギリスも見てください」と
近代化したショッピングセンターを、チョッピリ自慢げに案内してくれました。
そして「アメリカにも負けないぐらい立派でしょう」と付け加えました。
そのとき私は頷きながら、大国アメリカに対する英国人の誇りと無念と歴史を感じました。

そして、また彼らが日本贔屓とはいえ、アメリカナイズされた今の日本を知らないんだという認識を持ちました。
サザンプトンのショッピングセンターは、、日本各地で見られるありふれた規模とスタイルでした。
その後、船まで送っていただき、いつか又再会する日を願ってお別れしました。

船内で出会った人と2ヵ月後に外国で再会するというドラマティックな体験
私には初めてのことで、会うまで半信半疑でした。
船内の友人達に話しても「素晴らしい体験!」「ファンタスティック!」と喜んでくれました。
デビット・マーガレット夫妻は、誠実で温かい人柄のカップルでした。
私が抱いていた、ネガティブなイギリス人のイメージを一掃するような爽やかな体験でした。

本当に素晴らしい出会いに感謝しているのですが、1つ付け加えると英国の食文化には驚きました。
「ランチをご馳走します」と2ヶ月前からの約束でしたので、期待をしていました。
そこで、そのお礼にと横浜と香港でたくさんのお土産を買ってプレゼントを持参しましたが、
ランチはセルフサービスのカフェで写真の通りの
薄いスープとトースト1枚」だけでした。

あまりの簡素さにことにビックリしましたが、せめてもと思い
「本場のイングリッシュマフィンを食べたい」と所望して、1個のマフィンを私だけオーダーしてもらいました。
(下の写真右上)

彼らは決してお金を惜しんだのではなく、これが多くのイギリス式のランチのようです。
貧しいイギリスの食生活は、よく知られていたところでしたが、まさに実感でした。
飽食の日本、メタボの自分を反省をしなければと考えました。

キムは米作り農家

今日は、オーストラリアのピーターとキム夫妻からご招待メールが届きました。

彼らは、オーストラリア中部に住む米作り農家です。
この米は日本向けの輸出用で、広大な敷地で大規模生産をして、大成功をおさめていました。
「日本向け米」には、とても興味が湧いて、いろいろ質問してみたかったのですが、
残念ながら彼らの話がほとんど理解できないのであきらめました。
典型的なオージー・イングリッシュで、発音がサッパリとが聞き取れないのです

そばにいたアメリカ人が小声で
「あなたは、彼らの話が聞き取れないでしょう?私でもどうにかわかる範囲よ。
教育を受けいないオーストラリア人はああなのよ」と時々通訳をしてくれて助かりました。

彼らは、夫妻の他にお父さん、お姉さんも一緒のファミリー旅行でしたが、
経済的な裕福さが滲みでているような豊か出大らかな雰囲気のグループでした。
とても人柄が良い家族で「ぜひ、訪ねてきて2週間ぐらい泊まっていって」との温かいオファーでしたが、
言葉が通じないのは、いかんともしがたく、せっかくのチャンスですがあきらめざるを得ません。


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 最終更新: 2018/5/25

サウサンプトンで2ヶ月ぶりの再会” へのコメント

  1. 先日平岩弓枝著の”幸福の船”をよみました。豪華船で世界一周の船旅で起こる乗客のトラブルを描いた本ですが貴方の旅を彷佛させる部分が多々あって興味深く読みました。色々な人間模様があるのですね。今回のブログで貴方が沢山の方と知り合えた事すばらしい経験だと思いました。同じ行動範囲ではありえない事ですものね。

    1. 佳世さん、「幸福の船」、ぜひ読んでみたいので探してみます。教えていただいてありがとう。ちっとも上手くない英会話ですが、片言でも操れるので世界の人と交流が出来たのだと思います。帰国後は、すっかり遠ざかっている英語の勉強ですが、これからは、映画のDVDを使って独力?で 勉強してみようかと考えていますが、意志の弱い私ですからどうなりますやら。あなたはしっかりレッスンに励んでいらっしゃることでしょう。

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