パースへの旅(11) 仰天!山火事に遭遇!

世界一乾燥している大陸といわれるオーストラリアでは
山火事のニュースは、もう恒例であまり驚かなくなってきました。

森の4分の3を占めるユーカリの木は、たっぷりの油分を含んでいますが、
光合成により油が蒸発して、常に森は引火性ガスが充満している状態です。
それが夏になって30度を超えると、燻されて山火事の発生となり、
時には東京都ぐらいの広さを燃え尽くす大火事となります。

世界的な温暖化の影響で、年々干ばつが進み近年では火災件数が増えているようです。
でも木の芯まで燃えることは少ないので、常緑樹でもあり数週間で元通りになる木が多いとか。

ドライブの道すがらも両側の森が黒く焼け爛れている不気味な光景を度々見ました。
また、グラスツリーやバンクシアなど、火災を待って種をはじき出し、新しい芽を出す植物も
多くあり、山火事も自然のサイクルになっいているようでした。

人々も慣れっこになり、あわてることもなく、人家に被害が及びそうな時だけ、
火の手の方向の家を壊すなどしての対策を取りますが、それ以外は放置しているのが通常です。

そのために、鉄道や道路が閉鎖になることは少ないそうですが、
危険が予想される際は、通行規制がされることもあり生活の不便さを強いられています。

そんな話を車中で聞いていると、突然目の前のフロントガラスが真っ白になり何も見えなくなりました。
「エッ!まさか霧」?と驚いていると、車の中に焦げ臭い臭いが漂ってきました。
何と山火事だったのです。もう冬なので、まさかと思っていたのですが、
森の奥に目をやるとチロチロと火柱がアチコチに上がっていてちょっと恐怖を感じました。

初冬とはいえ今日は乾燥した好天で、気温が上がったので燃え上がったようです。
S君も「驚いたなぁ~!でも交通規制に掛からなくてよかった。そうなると帰れないから」と。

こんな人里離れた山奥で車が何時間もストップさせられたらと思うとゾッとしました
ドライブ中には、お腹に子供を入れた野生のカンガルーも飛び出してきましたが
カンガルーよりも、ずっとインパクトのあった山火事でした。

ちなみにこの国では「野生動物が飛び出してきたらブレーキを掛けてはならない」という
ルールがあるそうです。野生動物を守るよりも人間の安全が大切だから。
そのため動物を撥ねても驚かないようにという指示があらかじめ出されていました。

さすがオーストラリアです。

 
このツアーはディナー付きでしたが、大自然のどこに店があるのかといぶかしげるうちに
小さなレストランに着きました。

奥深い森と砂漠が続く原野ですが、観光地ピナクルスがあるからでしょう
お洒落な小奇麗なレストランがありました。

お洒落なレストラン

メニューもちゃんと用意され、かなり本格的な味で、期待以上。
今回の8日間の旅の中で1番おいしかったお店でした。

店内には日本のピアニスト故羽田健一郎さんのピナクルスでの演奏風景の写真が飾ってあり
こんなところで日本人の活躍を見ると嬉しくなりました。

 
食後は、今回のツアーのもう一つの目玉である南十字星の観測に行きました。
インド洋に面した真っ暗な海岸に車を止めて、S君が詳しい星座の説明をしてくれました。
漆黒の闇の中に手の届きそうな近くに降るように輝く星、星、星・・・・・。
南十字星もひっそりと見えました。

若い頃、富士登山で見て以来の星の数でした。
しばし星を眺めてロマンテックな夜空を鑑賞しました。

こちらが、山火事を待って種を残すというグラスファイヤー。レストランに飾ってありました。


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 最終更新: 2015/8/20

パースへの旅(11) 仰天!山火事に遭遇!” へのコメント

  1. 山火事のお話は辞書よりインパクトがありました。何事も経験がないとわからないですね。ユーカリの木もコアラと対にしか考えた事がありませんでしたが意外でした。

    1. コメント有難う。今回の旅で1番インパクトが強かったのがこの火事でした。自然の威力は圧巻です。ちなみに日本では、この火事のことを山火事と呼んでいますので私は山で火災が起きるのかと思っていましたが 実際には平地でした。英語ではForest fireと言いますので日本のマスコミ訳が 間違っていることを始めて知りました。

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