アメリカ旅(22) バウチャーの効力はどこまで

今朝起きると、まだ朝食クーポンが届いていません。

日ごろ朝食は、あまり食べないので、本当はどうでも良い気持ちでしたが
妥協して、このまま済ませてしまうとアメリカ嫌いになりそうなのが嫌だったので
自らに鞭打って、もう一度交渉をしにフロントまで出向きました。

ところがフロントには昨夜の黒人マネジャーは見当たりません。
キョロキョロしていると、胸にマネジャーの名札をつけた、
白人従業員が「何か?]と問いかけて来ました。

昨夜からの顛末を話し、バウチャーを見せ
「高層階フロア・アメリカンスタイル朝食付きエグゼクティブルーム」と記されていることを説明して
「高層でもなく朝食も付いていないのはおかしい。私の話が信じられないなら、
いますぐホテル・エージェントに電話して確認して!3度も部屋を移動するのは
嫌なので高層階は諦めるが、朝食券をすぐ出してくれるように強く迫りました。

すると彼は直ぐに納得、フロントの担当女性を説得し
「この客は訴訟するかもしれないからクーポンを出してやってくれ」と頼んでくれました。
アメリカは担当者の力は強いのです。
(一般的にアメリカでは、黒人より白人のほうが日本人に親切です。
黒人は日頃から白人に差別されているので、その鬱憤をアジア人に吐き出すとか)

初めは、嫌そうだった彼女も渋々クーポンの準備を初めました。
すると彼は私のほうを向いてにっこりとウインク
こんなところが、いかにもアメリカらしい。
そんなことで無事に朝食クーポンを入手しましたが、
この話はハッピー・エンドにはなりませんでした。

ビッフェスタイルの朝食レストランで、好みのものを皿に取り、席に着き
ヤレヤレと食べ初めようとしたところ、ボーイさんが、静かに私の側に歩み寄ってきて
私の耳元で小声で囁きました。

「お客さま、あなたのクーポンでは温かい食事は取れません

呆然とする私に、このレストランの朝食クーポンはアメリカン・スタイルと
コンチネンタル・スタイルがあり、私の持っているクーポンはコンチネンタルなので、
パン、シリアル、ジュースは良いけど卵料理ハム、ソーセージなどの温かいものは食べられないと注意されたのです。

朝食に2つのスタイルがあることは知っていましたが、フロントでバウチャーを見せて
出してもらったクーポンがコンチネンタルであることに気が付きませんでした。
また、1つのレストランで2つのスタイルがあることも知りませんでした。

そして、ボーイさんは気の毒そうな顔で
「今日は、もうお皿に取ってしまっているので召し上がってください。でも明日からはご注意を」
と付け加えました。
ようやく状況を理解したのですが、腹立たしさと、恥ずかしさで気分が落ち込み
食欲も喪失

もし、私がアメリカ人なら、もう1度フロントに行って交渉、アメリカン・ブックファースト
クーポンへの交換交渉をすると共に、恥をかかされたことにクレームを付けるべきでしょうが、
私は日本人、ここで再交渉をギブアップして、残り3日の朝食はコンチネンタルで
我慢することにしました。

大変不本意ですが、交渉にかかるであろう時間と労力を考えると、
得策かと判断しました。

この辺が、インターネットの弱点でしょう。エージェントで予約し、送信されてきた確認書を
プリントアウトして持参しても、相手が受け入れなかったらば、
誰が責任を取るかということです。
もしJTBなどの大手旅行社で予約していれば、苦情センターがアメリカにもあるので
直ぐに解決したでしょうから。

ネットは結論が早く出るし、ケースによっては旅行社より安い価格で取れ、
煩わしさも無いとメリット大なのですが、うまく行かなかった場合のリスクを考えると、
果たして良い方法だったのかと考えてしまいました。

ネゴシエーションの世界といわれる、特にアメリカのなかでもNYCで暮らして行くには、
いつでも戦える気力と体力が必要だと痛感。

これがアメリカ社会、いや外国というべきなのかも知れません。
些細なことにも妥協せず、強く主張していかなければ損をしてしまうのです。

上の写真は、セルフのワッフル機。
アメリカでは流行のようで、どこのホテルのレストランにも置いてありました。

下は、ボーイさんに注意された、スクランブルエッグとソーセージです。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 最終更新: 2017/1/19