パースへの旅(4) 生々しいパース刑務所跡


今日は、パースの郊外にあるフリーマントル(Fremantle)まで、バスと電車を乗り継いで出かけました。
昨日のツアー途中の車窓からチラリと見たパース刑務所が気になっていたからです。

以前アメリカのサンフランシスコ沖にあるアルカトラズ島
網走の刑務所、その他を見学したことがありますが、どこも暗い色の塀に囲まれていましたが
このパースの刑務所の塀の色が明るかったために強い興味を引かれました。

ここは、1850年にイギリス流刑囚によって建設され、
以来150年間9,000人の囚人達が収監されていたところで、
後にはイギリスからの流刑者ばかりでなく、捕虜や、地元の犯罪者にも使われました。

ここはパース唯一世界遺産に指定されている建物で
私の目に付いた明るいベージュ色の塀の石は、パースの海岸から採掘される白い石灰岩を
惜しげなく使用したもので現在でも美しい色を見せていました。

刑務所見学ツアー
刑務所内は有料のツアーがあり、元看守のガイドによる詳しい説明を聴くことができます。

84歳になる彼(テンガロンハットを被っている)は、身振り手振り迫真の演技で当時の状況を再現してくれました。
過酷な労働から逃れるためや、劣悪な待遇改善を要求するために囚人達の暴動や脱走も数回行われ、
その度に刑務所内は厳しい設備が強化され
塀の上にもレンガを積み重ねて一層高くしているのが見ることが出来ます。

 
不気味な絞首台現場
ツアーは1時間半近くに及ぶ長いものでしたが、中でも絞首台は
不気味なものが漂っていました。
日頃は霊などをまったく信じない私でしたが、20年前までに、ここで44人もの人が処刑されたと聞くと
その時の状況が思い浮かび胸が苦しくなる思いがしました。

刑務所見学ができる所はありますが、このように首に掛ける綱までがあるという
生々しい現場が見られるのは異例のことで
ツアー見学者も一様に押し黙り、手を合わせ祈りをささげる人もいました。

 
写真左は、鉄の足かせ、右は皮製のムチ。

 
シャワー

 
独房と、2人部屋。

 
刑務所内部と刑務所内にある教会。画才のある死刑囚が描いた独房の名画、出入り口のガード。


 最終更新: 2016/3/19