悲しみは鰻とビールで

1人暮らしの私を周囲の友人・知人は
優雅~!!時間の全てを自分1人で使えて羨まし~い!」
とよく言われます。
確かに一人は自由。何をするのも思うがまま。

でも自由と孤独はセットなのです。
辛い時、苦しいとき、寂しい時の一人り暮らしは、切なく寂しいもの。
たぶん体験者にしか実感できないことかもしれませんが・・・・。

今日も外出先で打ちひしがれてしまうほど辛いことがありました。
そんなときも1人ひそかに涙をこぼすのみ。たった一人でしか解決の道はないのです。
家に帰っても励ましてくれる人も、慰めてくれる人もいませんから。
 
所用があったので、帰路はどうにか町屋まで行って用事を済ませましたが
心身ともに疲れてきってもう体が動きません。
帰宅する気力もなくなっていました。

考えてみると今朝は早朝4時起床、6時過ぎには家を出ていますので空腹でした。
どこかでランチをと思ったのですが、入りたいような店がありません。

そこで都電に乗って小台まで行くことを思いつきました。
小台には美味しい鰻屋さんがあることを思い出したからです。
ようよう辿り着いた鰻屋で鰻重とグラスビールを注文。
すると不思議、ビールを飲むと悲しみが少し遠くに行ったようです。
なんだか気分が段々軽くなってきました。

店内はお彼岸のお墓参りの客で賑わっていました。
隣席は80歳前後の兄妹のようです。
親戚の近況、家族の報告、健康状態、幼い頃の思い出話と
それぞれの人生を静かに語らっていました。

話を聴くともなく聴いていると、
どんな人生にも様々な苦節があり「悲しいのは私だけじゃなんだ」と
しみじみ思えてきました。

一杯のビールと美味しい鰻で少し元気になったようです。
「そうだ!私も頑張らねば!」と、自らを鼓舞して鰻屋を後にしました。
本当はお墓参りに周りたいところでしたが、昨日の野外講座で歩き過ぎて足が痛いので
今日はこのまま帰る事にしました。

でも、真っ直ぐ帰るのはもったいないので
熊野前まで都電で行って「舎人ライナー」に乗ることにしました。
日暮里までの短い区間ですので、あっという間に着いてしまいましたが、
次回は終点まで行ってみたい。
新しく綺麗で可愛らしい電車で気に入りました。

1人暮らしの極意は、発想の転換と思い切りでしょうか。
考えてもどうにもならないことは運命と諦める心の強さを持つことかもしれません。
1人暮らしも皆さんが思うほど楽しいことばかりではないのですよ。



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 最終更新: 2015/10/29

悲しみは鰻とビールで” へのコメント

  1. 都電に何だか乗ってみたくなりました。東京も街歩きの本をみてはここそこに行ってみたいと思うもののなかなか実行できずにいます。遠方の旅も楽しいけれど近くを訪ねてみるのも味わいがあるのかもしれませんね。

    1. 私が幼い頃は、都電が生活の中心でしたので懐かしくて都電に乗るのはとても好きです。でも新しい電車も別の魅力があります。この舎人ライナーは、席が互い違いに別方向を向いているのが面白かったですよ。

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