48th ピースボート体験記 ~世界二大運河(スエズ運河&パナマ運河)篇

スエズ運河(エジプト)

スエズ運河は紅海と地中海を結ぶ運河で、喜望峰を回らなくてアジアから欧米に行くことが出来る、世界海運の大動脈です。

私たちの船は通行前日の夜中にスエズ湾に入り投錨して夜明けを待ち、7時から運行を始めました。
通行する船は一列縦隊で、500メートル位の間隔を空けて船団を組み、ゆっくり一日かけて(7ノット)通行します。船団の船のほとんどはコンテナ船です。

運河は全長163キロ、幅22メートル、深さ8メートル。19世紀半ばフランス人の指揮により10年かけて完成したものですが、その後イギリスに売却され、後にエジプトへ。そして更に巨額な通行料を巡って各国で争いが続けられ、現在はエジプトの国有化となっています。

運河の左のアフリカ側はリゾート開発が進み一部に緑も見られましたが、右のシナイ半島側は、荒涼とした砂漠地帯。現在も緊迫した状況下にあるのですが「砂漠の中を船が行く」と云われるように雄大な景色がずっと続きます。

通過日は、「スエズ運河通過記念日」で船内の企画・講座は総て休みのため、デッキは見物客で一杯。
また、エジプトからは土産物屋が多数乗り込み、船内の通路で商売を始めたので、多くの乗客がショッピング。
巧みなアラブ商人の駆け引きを見せていました。

パナマ運河(パナマ)

パナマ運河は、大西洋と太平洋の最も狭い境界線を切り開いて作られた運河です。
始めはフランス人が計画して20年の労力を投入したのですが失敗、米国が1914年に開通させ1999年にパナマに管理権が移りました。

太平洋と大西洋は、水位が違うために途中に3つの閘門(こうもん)を作って運行するシステムになっています。
船は階段を上るように閘門内(箱型の貯水槽)を、順次引き上げて太平洋に渡ります。
スエズ運河との違いは、自力で渡れずワイヤーロープで電気機関車に繋いで引き上げてもらうことです。
最大の見所は、閘門が開くとき、閉じるとき、さしかかるときでした。

早朝クリストバル港を離れた船が、パナマ運河に入り太平洋に出るまでの11時間のドラマは今航海中のメインイベントでした。
デッキには大勢の乗客が詰め掛けて運河の通行を見守りましたが、風や雨もない曇り空という天候にも恵まれでラッキーでした。

パナマ運河の開通は、20世紀の経済・商業の開発効果をあげたことは計り知れないものがあり、世界貿易の要です。
現在では、極東とアメリカ東海岸を行きかう船が多いそうで、近年の通航収入は5億7千万ドルを超える巨額なものになっています


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 最終更新: 2016/8/23