部落と在日の差別を考える

野中広務にはダーティなイメージが付きまとい、どちらかといえば嫌いな政治家でした。
それが店頭で見たこの本がどうも気になり、手に取りパラパラ眺めているうちに
どうしても読みたくなり購入してしまいました。

「差別と日本人」野中広務と辛淑玉の共著。角川書店刊。
読んでみると、野中の心中に共鳴を覚え、どんどん引きこまれていきました

私が育った東京・文京区では、部落というものも近くになく、
周囲に在日の友人もいませんでしたので
(もしかしたら知らなかっただけかもしれませんが)
どちらも差別することも、不快な思いをする体験なく生きてきました。

成人するに連れて部落、在日という知識は得るようになりましたが
現実に接することがなく小説や、マスコミ報道などで観念的に理解するだけでしたが、
以前から関心はありました。

それで、この本も読んでみる気になったのですが、
差別されるが側の、2人の作者の生の叫びは心に強く心に響きます。
弱いものを差別せずに入られない人間の性を思うとやりきれないものがあり
暗いどん底に突き落とされる重いものがありました。

また、野中が今まで語らなかった真実をこの本で始めて明らかにしたこともあり、
政治の舞台裏を知る上でも大変興味深い本でした。

読み応えがある1冊


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 最終更新: 2016/7/5