愛新覚羅溥傑の仮寓

浅間神社を下ると故・愛新覚羅溥傑(あいしんかくら ふけつ)の仮寓(かぐう)があります。

中国清朝のラストエンペラーの愛新覚羅溥儀の実弟溥傑夫妻が結婚後の
昭和12年に半年間、居を構えていた家です。

木造平屋建瓦葺で、母屋は172.42㎡、離れが18.71㎡のこじんまりした建物ですが
質素ながら風情もあって、庭も家も綺麗に手入れされていました。


現在は埋め立てられているこの当たりですが、戦前は近くまで遠浅の海岸が広がる別荘地帯で
多くの文人墨客の別邸が建てられていました。

歴史に翻弄された溥傑夫妻の生涯を思うと複雑な思いが湧き上がり感慨深いものがありました。
住居には、溥傑氏の直筆の詩の額が掲げてありました。

 過ぎし世を還みて千葉に来る 余韻を駆し旧居を訪ぬれば
 哀れ往時の夢破れ ただ立秋の時ぞ偲ばる
 かの妻の微笑や今何処 庭にたたずみ胸の騒ぎを覚ゆ
 夫婦の契り昨日の如く 愛しき憶い出 老いの身に耐え難し

 


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 最終更新: 2017/12/4