横向温泉(6) 友人が選んだ本を読書三昧

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横向高原の旅も明日で終わりです。

今回の旅の目的は、しばし暑さを逃れて
高原のホテルでゆっくりと読書三昧でした。
でも来て見ると思いがけず近くに源泉かけ流しの山の宿があったので、
温泉巡りという人生初体験もして、なかなか良い旅になりました。

私にとって読書が1番の趣味ですが、
家では雑事に追われてなかなか集中できないので
今回はたっぷり読むことが出来ました。

出発前に宅急便であらかじめ送付しておいたのですが、
予定の半分しか読めませんでした。
ただし今回は全て友人、知人から頂いた本ばかりです。
そのため自分では決して選ばないジャンルの本があり、
中には思いがけなく夢中になったり
まったく受け付けずその場で止めてしまった本もありました。

最も面白かったのは冒険家・野田知佑著の「ユーコン漂流」。
カナダのユーコン川全長3700kmをカヌーでたった一人で下った体験記。
毎年夏の2ヶ月間ずつ漕いで3年かけて全てカヌーで下った漂流記です。
とかくこの手の冒険体験記は、内容は良くても、
文章が拙く読みにくいことが多いのですが
この作者は文章力が優れていて
ぐんぐん読み進んて行ってしまいます。
ハラハラしながら自分も一緒に冒険をしているような気持ちになりました。
私の残りの人生ではとても不可能なことですが、是非是非行ってみたい
そんな強い良い欲求に駆られた本でした。

散るぞ悲しき」は、梯久美子という女性ルポライターによる戦記もので
まず「オヤッ」という意外感があり興味を惹かれ、
更に大家壮一ノンフィクション賞を受賞というので読んでみました。

この物語の主人公栗林忠道は、第二次大戦の終盤、
硫黄島で自ら先頭に立って突撃した唯一の大将。
5日で落ちるといわれた硫黄島を本土侵略を遅らせる使命感で戦い抜き
全員が命の一滴まで使い切って、36日間持たせた大将でした。
頭脳明晰はもちろんながら、優しい人柄で多くの部下にも慕われ
人間的にも魅力的な人だったようです。
資料の充実さと共に文書力に惹き込まれます。
戦争時に個人力では抗えないむなしさと共に・・・。

噺家カミサン繁盛記」は名人と呼ばれる落語家・柳家小三冶の妻.郡山和世
落語家の私生活を描いたユーモア溢れるエッセイ。
落語の世界、内弟子制度の実態
さらに結婚の馴れ初めから、現在に至るまで夫婦の歴史。
ミーハー的な興味はあり、新鮮な驚きはあるものの
1冊に十分に足るだけのな内容がないのが残念。
同じような話、エピソードの繰り返しの後半飽きてしまいました。

海燕ジョーの奇跡佐治隆三著。
沖縄の基地問題を舞台にしているので興味があったのですが
ヤクザの世界の抗争のような感じだったので途中でギブアップ。

辛さに耐える心理学加藤貞諦三著は、
心の問題の解決策が書いてあったようですが、
途中でもどかしくなり私には合いませんでした。
加藤氏の話はわかりやすくて好きですが、文章になると感じが変わります。

9割の病気は自分で治る」は、岡本裕桐嶋洋子推薦ですが、
あまりにも当たり前な常識的な内容で特に新鮮味がありませんでした。
悪習慣も、わかっているけど止められないのが人間なのですから。
奇抜な思想の桐嶋洋子なので
もっと斬新な内容を期待したのですが。

旅の最後のディナー





今夜が旅の最後の晩餐になりました。3日目ともなると仲良しとは、
ますます話が弾んで周囲から「前からのお知り合いだったの?」と問われるまでになりました。
お料理も美味しく、会話も楽しく、夜は更けていきました。


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 最終更新: 2017/6/6