いよいよ祇園祭当日 (京都の旅5)

いよいよ今日が祇園祭りの本番です。

午前9時から32基の山鉾が巡行します。
この鉾の順番は、既に2日にくじで決められていますが、
先頭を行くのは毎年「長刀鉾」です。
そして、ここだけに「生稚児(いきちご・本物の子供)」が乗ります。
毎年生稚児に選ばれるのは、10歳前後の男の子3人ですが、
大変名誉なことだそうです。

その費用は一人1000万円ともいわれていますが、
ポンと出せる家庭の「ええとこのボンボン」が選ばれるとか。

でも炎天下の中、白塗りして、装束を着けられて、
鉾に座っている姿は残酷さすら感じました。

上2枚の写真は、巡行後30分後の朝9時半に撮影したものですが、
これから益々暑くなる11時半まで続くのですから、可愛そう!

外の鉾には、人形の稚児が乗ります。
昔は、全て生稚児でしたが昭和4年に変えられました。

この巡行の最大の見所は「辻まわし」にあります。
鉾には、方行を変える舵が付いていないので
角を曲がるときには、車輪の下に割りだけや、木の棒を敷いて、
その上に水を撒き、横から引っぱることで、方向転換します。
この曳き手は、昔は氏子がやったものですが、高齢化とか価値観の変化から、
現在ではほとんどがアルバイトの若者でまかなわれています。

囃し方、音頭とり、曳き手のタイミングを合わせて行う「辻まわし」は
祇園祭りのメインイベントです。
1時間前に、辻に行ったときには、すでに幾重にも人垣が出来ていて、
もう空しか見えない状態でした。

掛け声と、歓声だけで想像するのみでした。これだけを考えると
「わざわざ出かけなくてもTVのほうが良い」とも思えますが
煌びやかな鉾の装飾、鉾の大きさ、生稚児の苦しげな顔、暑そうな曳き手の表情
そして、なによりもこの蒸し暑さは、来てみてからこそ、体感できるものでしょう。

辻以外の巡行の沿道は、宵山に比べると意外に少なく、たいしたことはありませんでした。
ただし、ダラダラと巡行する山鉾をずっと2時間半も眺めることは辛く、沿道のカフェやファーストフードは満席。
屋台の清涼飲料も飛ぶように売れていました。
私も1時間半ほどで切り上げ、空いていると予測した
錦小路を通り抜けて駅に向かいました。

いつもは、錦で珍しい京食品を買うのを楽しみにしているのですが、
今日はこれから岡山に向かうので見るだけにしました。

下の写真は、鉾の前後の曳き手です。
後ろの人が手にしている捧や竹は、坂道の時にブレーキ材として使うものです。
下り坂なるとにすばやく車輪の下に挟みます。
照りつけるアスファルトの上でいかにも暑そう!!


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 最終更新: 2015/9/14