晩夏の北海道(3) 十勝平野・芽室のオークリーフ牧場へ

それから、Kさん経営の牧場へ向かいました。

十勝平野・芽室の小高い丘にあるオークリーフ牧場は敷地763平米。
東京ドームの25倍もある広大な敷地です。
見渡す限りどこまでもKさんの土地という、その広さにはビックリしました。

隣家まで歩けば数10分かかるというのは聞いていましたが、実際に来て見ると
とてつもない広さにただただ驚くばかりです。

電線も地下に埋める工事をしてあるというので、一層空も大きく
果てしなく続くその広さは感動的。

敷地内の牧場には2600頭の肉牛をメインに、養鶏600羽
その他、馬、ヤギ、ラマなどの少動物もいます。
牛舎には、まだ生まれたばかりの赤ちゃんから7~8ヶ月までの牛がいました。

農家の長男として育ったKさんでしたが、母親が重労働する姿を見るのが忍びなく、
新しい農業を目指してオーストラリアに留学するなどして牧畜経営を学びました。

そして主婦が楽になれる、豊かな農家を目指したのです。
その後、多くの苦難を乗り越え、生来の勤勉さと緻密な頭脳、
稀なる着眼点と行動力を持って、現在の大牧場を築き上げました。

大量生産を目指して成功したのですが、牛肉輸入規制に伴い方向転換。
その後は「健康でおいしい牛肉」作りを目標にして、実績を上げて
TVなどでも度々取り上げられている牧畜界のホープです。

私の感嘆に、ご本人は「ただの牛飼いだよ」と照れますが、そこには
未来を見据えるキラリと光るものがありました。
まさにカウボーイ(cowboy)そのままの純粋さとエネルギーが彼の魅力です。

この牧場では、抗生物質を使わず、非遺伝子組み換え飼料を与えて、
安全な牛造りに力を入れています。
また衛生面を重視し、牧場入場の車には自動的にゲートで消毒液を散布する
設備を付けたり、入場者の長靴の消毒にも気を使い、
外部からのウイルス防止に努めています。

また牛舎も風と光を入れるように、間隔を置いて建てたり、
従業員も分業ではなく担当制にして、責任と愛着心を待たせるなど
細かい配慮が行き届いています。

その分コスト高にはなりますが、安全な牛肉を目指す彼の信念は強く
それが、関係者に信頼されているのでしょう。

上の写真の白い枠の中には、放し飼いの馬がいるのですが、写真を撮ろうにも
あまりに広すぎて、直ぐには探せないというので諦めました。

上の牛は、まだ生まれたばかりの赤ちゃんですので、1頭づつ仕切られた哺育舎に、
麦わらを厚く敷いて大切に育てられていました。

下の写真の真ん中に写っている赤い屋根が鶏小屋とか。
あまりに可愛らしいので冗談かと思ったほどです。

ここでは、放し飼いにしてハーブの餌を与えた鶏が飼われていますが、
味が良いことからケーキ屋、高級レストランなどで使用されて好評。
ただし単価が高くつくので採算は取れず趣味と牧場のPR用だそうです。
薄いピンク色をした可愛い卵でした。


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 最終更新: 2016/3/28