3丁目の夕日の街風景を歩く(2) 聖路加病院に歴史を

トイスラーハウス

トイスラーハウスは、医師や宣教師のために聖路加病院内に宿舎として建てられたものです。
昭和8年に竣工。保存に当たった聖路加病院の初代院長の名前トイスラーから名づけられました。

木造3階建てで、左右非対称になっている珍しい洋風建築。
向かって右の屋根は太陽光線を取り入れられるように屋根が短く切られています。
いま見てもお洒落な外観ですが、床が低く湿気が強い日本には向かない構造になっています。

後方にそびえる高層ビルは現在の聖路加病院で、木造建築との対比が面白いコントラストを描いています。


 
この旧病棟は、1933年チェコ人の建築家によって建てられたネオゴシック建築で、
トイスラーの出身地であるマサチューセッツ州総合病院をイメージして造られたようです。
一時取り壊し計画もありましたが、居留地明石町のシンボルを残したいという
反対があり現在では東京都歴史的建造物に指定されています。

聖路加病院礼拝堂


旧病棟の中には、今でも日本聖公会東京区の教会があり、ミサが行われています。
回廊風のデザインで、直接病棟から協会に入れる洋になっているのが大きな特徴です。
1階には病棟として使われていた当時の冷蔵庫の彫刻がレリーフとして、
タイルはそのまま残されています。

冷蔵庫の彫刻は、肉、魚、野菜など字が読めなくてもわかるように張られていたようで
大変見事な作品です。

タイルは、ネズミ、ハエ、ゴキブリなどを踏んづけさせて、当時の人々の迷信を排除して
害虫を退治しようという啓蒙的なデザインになっていて感心させられました。


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 最終更新: 2016/5/19