今日は、シドニーのK子さんからEメールがありました。
K子さんは、英国人と再婚してシドニーに住んで20年の日本人です。
K子さんとは、船内の洗濯室で知りあいました。
私が本を読んで待っていると、
日本語で話しかけられて初めて日本人とわかりました。
K子さんは、グリルの人(ファーストクラス)でしたが、少しもひけらかしたり、自慢することなく
淡々とお話をする上品な方です。
父上が大使だったそうで幼い頃からの家庭環境が国際的で、当然のごとく海外に興味を持ち
イギリス、オーストラリア、ヨーロッパなど世界各国で仕事をしてきましたが、
ご主人が高齢で体力が落ちてきたのでリタイア。
どこに住むか検討の結果、1番住みやすいシドニーを選んだそうです。
私から見たら大変なハイソサイアティで、今回のQM2でも上から2番目のランクの
スイートルームに宿泊。
ベッドルームの他に、書斎、リビングと3室もある広い部屋で、
私が支払った3ヶ月分と、K子さんの3週間分が同額というので驚いてしまいました。
そんなK子さんは日本人移民も多いシドニーでも日本人会にも所属していないので
日本人と話すことは、日本に来る以外ないそうです。
この船でも私以外の人とは「煩わしいから話をしない」とのこと。
そんなK子さんですが、私には懐かしさを感じたのでしょうか、
時々お話をする機会を持ちました。
そしてドバイの下船前には、不要だからとたくさんの日本語の本と、
日本食品と、ワインをプレゼントしていただきました。
なにより日本語の本は有難く、嬉しい贈り物でした。
海外で生活するK子さんを、憧れと畏敬の念で見ている私ですが、
K子さんは、90日間1人旅する私の勇気(?)に感嘆していました。
K子さんのメールの用件は、6月に来日するので会いたいとのことでした。
でもわずか3日の滞在ですので、一人暮らしの母上も待ちかねていらっしゃるので
うまく私の予定が合わせられるかどうか。
ご夫妻でゆったりと、のびやかにおシドニーで暮らしですが、今がもっとも美しい季節とのことです。
K子さんが「世界中で1番」というシドニーを私も又実感したくなりました。
来春招かれているので、訪ねてみようかと考えています。
下はK子さんから頂いた本の一部。他人が選んだ本というのは、大変興味深く
自分では絶対に購入しない種類の本もあり、どれも面白く愉しませていただきました。