江戸歩き講座 四谷界隈(1) 四谷怪談にゆかりのある田宮神社と陽運寺

今日の歴史散歩「江戸歩き講座」は、四谷界隈です。

四谷というと誰でもがすぐに思い浮かべるのが「四谷怪談」でしょう。
「四谷怪談」は四谷左門町に住んでいた武家の娘が、仲人と婿養子の夫に騙されて
狂死した後に亡霊になって夫にとり憑いたという、江戸の伝承を、
鶴屋南北が戯曲にして文政8年、中村座で初演された芝居が
「東海道四谷怪談」です。

この怪奇話は、お岩ばかりでなく、他の主人殺しや、心中事件なども取り入れて
爆発的な人気となりました。
芝居での姓は民谷でしたが、本名は田宮で、岩は家計を支えようと奉公に出て、
商売の神様の稲荷を祀り信心して、田宮家は裕福になったそうです。
人々はこれにあやかろうと、その屋敷跡の社を「於岩稲荷」として信仰の対象にしました。
それが、いつのまにか怪奇話にすり返られてしまったようです。

この稲荷が明治時代に火災に合ったので、向かい側の陽運寺(よううんじ)が、
「於岩霊堂」を設けて参詣を引き受けていました。
しかし、やがて田宮神社が、再建したために、向かい合った神社と寺が
於岩稲荷」を持ち現在に至っています。

現在でも芝居などで「四谷怪談」を上演するときは、ここにお参りをしないと祟りがあると
言い伝えられており関係者が参拝する姿がマスコミでよく報じられています。

★ 南北の 戯作に 岩が化けてでる (久)
★ お岩さん 今なら 毎朝 ワイドショー (定)
★ 於岩様 我が家に 欲しい 恋女房 (幸)
★ 於岩稲荷を 訪ねれば 内助の功に 胸打たれ(キ)
★ 本当は 貞女の鏡 お岩さん (定)
★ お岩さんと 違う怖さの うちのやつ (洋)
★ お岩さん まつるところが 二つあり (佐藤孔亮)


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 最終更新: 2015/10/29