カナダへの旅(26) 華僑の絆と美味しい珈琲


 
華僑の絆の強さは良く知られているところですが
私の友人フーちゃんもまたドップリと中国系の人々と共に
このオタワで生きています。

交際は全て中国系カナダ人なので家に掛かってくる電話も、
すべて中国語で応対。
車のナビまで中国語で指示するので、ずっと乗っていると私まで
簡単な単語は覚えてしまうほどのまさに中国社会そのものです。

そのフーチャンの友人の1人が、近所に住むRさんです。
但しRさんの夫人はフィリピン系なので、
さほど中国人との付き合いは濃くないようです。

ところが夫人が抗癌剤治療中で外出も家事がままならないので、
フーチャンが食材を買ってきたり、手作りの中華料理の
お惣菜を届けたりして助けています。
そのため私も3度ほどRさん宅を訪ねていますが
いつも急いでいたので玄関での立ち話で済ませていましたが
今日はお招きにあったのでコーヒー・ブレイクに立ち寄りました。

夫妻は大歓迎してくださり、手作りクッキーと美味しいコーヒーで
もてなしてくれました。
大体に大雑把な欧米人はコーヒーの質にこだわる人が少ないのですが
このR氏は大の珈琲党とあって高価なコーヒーメーカーを購入して
豆から挽いてコーヒーを入れるという本格派。
コーヒー好きの私は余りの香ばしさと酷に感動!
今回のカナダ旅で初のおいしい珈琲の出会いです。

私の感嘆にR夫妻も大喜びで、お代わりを勧めてくれました。
さらに手作りクッキーも頂くと、これまた美味しくて止められません。
伺うとご主人Rさんの手作りということでしたが
材料の質が良いことと併せての技術力でしょう。

元は大学教授だったRさんは、さすが知識も豊富で
穏やかな性格と併せて会話も楽しく弾みました。
でも現在は夫人が家事が出来ないので、
すべてRさんがやっているために
家の中はなんとなく誇りっぽく雑然としていました。
R夫妻には子供もなく身寄りがないそうで
老いて海外で病に倒れた外国人妻と暮らす
切なさをしみじみ
と感じました。
 
今回の旅はカナダよりも華僑を学ぶ旅でした。
いままで観念的にしか知らなかった
ナマの華僑の1面に触れた思いがします。

下がRさんのお宅前と高価なコーヒーメーカー。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 最終更新: 2016/4/4