静かな「風の盆」


日没の7時を待って「風の盆」の流しが始まりました。
町中の灯かりが消されて真っ暗な中を
哀愁を帯びた胡弓の調べが聴こえて来ると
やがて町内ごとの踊りの連がやってきます。
深く傘をかぶった女性陣は
皆んなたおやかで美しく見えました。
楽器を奏でる男性陣、明るさを添える子供達。
それぞれに一生懸命に演じていました。
但し、但し、やっぱりホンモノとは違いました。
町の人々の心からの祭りの華やぎ、
高揚、熱気というものがまったく感じられません。
やっぱりニセモノ、商売のための見世物でした。
チョット残念!期待していただけにガッカリでした。
尤も考えてみれば祭りでもないのに
連だけを再現というのは虫のよすぎる話。
しかも気候の良いこの季節に。
やはり祭りは蒸し暑い夏に、
町に人々の想いの発露としての
歌であり、踊りなのでしょう。
大勢の見物客は、それを見せていただくという
へりくだった気持ちを持つベキなのではと。
自分達の都合でなんでも手に入れるというのは
私も含めた観光客は傲慢になっているのでは。
いささか後ろめたい気分なりました。
フラッシュ禁止で写真撮影も充分できず
そんなこともフラストレーションの一因かも。
複雑な思いで暗闇の街中を去りました。






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 最終更新: 2015/8/13