倉吉に明治を歩く



かねてから倉吉には、興味がありましたが、ぶらりと出かけるには、
あまりにも遠く、なかなか訪ねる機会がありませんでした。
今回も当初は具体的な計画はなかったのですが、
観光案内所で、地図を入手すると山陰線で1時間ぐらいで行けることがわかったので
早朝にホテルを出て特急で倉吉に向かいました。
沿線近くには、遠く日本海が眺められ、また東郷湖では飛来した白鳥の姿も捕らえられ
楽しめた列車の旅になりました。
倉吉市は、鳥取県の中央部に位置し、南北朝時代には城下町、陣屋町として栄えたところです。
その面影は、玉川沿いの白壁土蔵郡や商家の街並みに残っています。
最近まで倉庫として使われていた白壁の家の多くはお土産や、飲食店に改造されているところもありますが
商家はそのまま店舗として使われているところも多く、大変興味深い街並みでした。
玉川には独特のアーチを描いた1枚石の石橋が1軒ごとに掛けられ明治時代ののままの町並みが続き、華麗な錦鯉が泳いでいました。
1番上の写真は、昭和6年、倉吉に建てられた初の洋風建築の鉄筋コンクリートの建物。
日本産業貯蓄銀行として使われていました。



最近では珍しくなった木造3階建ての家屋や、造り酒屋、懐かしい帽子屋、結納専門店など
レトロな家並みが続いていて強い郷愁をそそられます。
子供時代に見かけた懐かしい風景です。民具館には、きいちの塗り絵や、
高嶺秀子の表紙の雑誌、丸いちゃぶ台屋生活用品も展示されていました。
都会のように整然とした展示でないところに一層の味わいが。



とても気に入った街並みでしたので、ゆっくりしたかったのですが、
山陰の寒さにはかないません。風はないのですが深深と冷えてきます
あまりの冷えに暖を取るために入ったコーヒー店では「今日はぬくいなぁ~」といわれ
店には暖房は入っていませんでした。
この寒さでぬくいとは?驚いてしまいます。
私は、特に温泉好きではないのですが、寒さ緩和のため、
名湯・三朝温泉に入ることを思いついて時間を調べてみると、
温泉に寄ると鳥取に夕方までに戻るのは無理とわかりました。
友人とは4時半に待ち合わせでしたが、5時なら間に合ったので残念。
そこで、せめて暖かいお店で、温かいお蕎麦を頂くことにしましたが
充分に暖房の効いている店は見つからず、やっと1軒見つけた寒々した蕎麦屋に入りました。
長ら~く待たされて暖かいお蕎麦にたどり着いた時は、幸せでした。
出雲蕎麦は、名物なのでしょうが、お汁が透明なのが、不思議な感じ。
味はともあれ暖かいのが何よりのご馳走でした。


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 最終更新: 2015/8/13