一期一会の道連れ

夕刻バスは中津駅で停車、数人が下車しました。
ほとんどの人が県立博物館などを見物の後、別府まで帰りました。
 
このバス料金は大変リーズナブル。これだけ連れて行ってくれて3400円でした。
もちろんその分、受付嬢の説明も不十分で舌足らず、ガイドさんも資料を棒読みで、
お世辞にも上手ではありませんでしたが。
この料金では充分満足なツアーで、都会ずれしていない大分県の素朴さを感じました。
もっとも昼食代金は含まれません。とはいえ,ほとんどの参加者が
オプション定食(1100円)を事前に注文しました。
私は原則としてオプションは割高なので頼まないことにしているので、今回もパス。
昼食時には、食堂のオバサンに「エー。頼んでないの?蕎麦しかないよ!」と
嫌味を言われながら、一人伸びきった蕎麦をすすりました。600円もしました。
もしかしたら定食のほうが割安だったのかもしれません。
昼食の際に、向かい側に座った美しく感じの良い60代の女性は、
大分市から来ていました。
定食に付いていたデザートの干し柿を私に勧めながら
「亭主は置いてきたの。一緒に来てもつまらないから」とサラリというのでの驚きました。
封建色が強く、男性優位の九州男子の本懐はどこに行ったのでしょうか?
都市化の波は、こんなところにも押し寄せているようでした。
また、中津駅から博多行きの列車に乗ろうと、ホームに上がると
親しげに会釈をする男性に話しかけられました。
心当たりのない私に「同じバスでした」と挨拶されました。
景色ばかりに気をとられていた私には、まったく記憶にありませんでしたが。
ところが車内を共にすると、無類の旅好き、カメラ好きと趣味が一致して話が弾み
あっという間に彼の下車駅小倉に着いてしまいました。
アタフタと名も告げず「またどこかでお会いしたいですね」とお別れをしましたが、
まさに一期一会の出会い。楽しい道連れでした。
彼もまたペンショナー。旅が好きでない夫人を留守番させての一人旅でした。
ウーン!世の中は確実に変わりつつあることを実感。
長寿社会になり、長い老後を、熟年離婚に、家庭内別居に、
あるいは夫婦それぞれが、互いの趣味を尊重し合い生きていっているのでしょう。
シニア社会の現状を考えさせられた1日でした。
私はそのまま終着・博多駅まで。
夜は、駅近くの居酒屋に「河豚」を求めて入りましたが、ハズレでした。
やはり行き当たりバッタリでは無く、事前に調べておけば良かった後悔の味です。


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 最終更新: 2015/8/13